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第1回 口内環境を整える~高柳篤史~
口内環境を整える
お口の中の歯垢は、食べかすではなく、細菌のかたまりです。歯垢には1mg(1グラムの1000分の1)あたり1億以上もの細菌がいます。そして口の中で細菌が増えると口内環境が悪化し、むし歯や歯周病を引き起こします。口の中の細菌は舌や粘膜などにも付着し、口のネバネバ感や口臭にもなります。
そこで、口内環境を良好に保つために働いているのが唾液です。唾液は表1に示すような様々な働きがあります。
日常のはみがきでは歯と歯の間や歯と歯肉の間など、唾液の作用が届きにくいところを丁寧に行うことが大切です。また、唾液は夜間就寝中にはほとんど分泌されません。そのため、夜間就寝中に細菌が最も多く増殖します。朝起きたときに口の粘つきを感じる方も多いのもこのためです。これを防ぐためには、夜寝る前に特に丁寧にハブラシをすることが重要です。(図2)
むし歯予防にはフッ素入り歯磨きを有効に使う
歯周病などで歯肉がやせて、歯の根が少し見えてきている場合があります。歯の根の部分はむし歯になりやすく、特に注意が必要です。この部分のむし歯予防にはフッ素入りの歯みがき剤が有効です。フッ素入り歯みがき剤を効果的に使うためには、歯みがき剤がすぐに唾液で薄まらないように歯みがき剤を1グラム(図3)以上使うことが大切です。また、歯を磨くときには歯みがき剤が唾液で薄まる前にむし歯になりやすい奥歯などから磨き始めるといいでしょう。
歯周病を防ぐ
壮年期の約8割の人に何らかの歯肉トラブルがあり、高齢期以降では歯を失う最も大きな原因となっています。歯周病は歯と歯肉の境目から細菌が侵入し、歯を支える組織が壊される病気です。歯周病を防ぐためには、歯と歯肉の境目を特に丁寧にはみがきを行うことが大切です。また、歯周病は症状のほとんどないまま進行することもあり、歯科医院で定期的にチェックをうけるとともに歯についた歯石などの汚れをクリーニングしてもらうのも効果的です。
■著者
高柳歯科医院副院長 高柳篤史
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第1回 口内環境を整える~高柳篤史~
お口の中の歯垢は、食べかすではなく、細菌のかたまりです。歯垢には1mg(1グラムの1000分の1)あたり1億以上もの細菌がいます。そして口の中... |
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